All The Beauty And The Bloodshed
SOUNDWALK COLLECTIVE
ステファン・クラスニャンスキが作曲・構想を手がけた『LOVOTIC』は、サウンドウォーク・コレクティブと、女優/歌手のシャルロット・ゲンズブールによるコラボレーションから生まれたコンセプトアルバムです。テクノ界のベテラン、アトム・ティーエム(Atom™)、新進シンガー/コンポーザー/パフォーマンスアーティストのライラ・プラムク(Lyra Pramuk)、俳優のウィリアム・デフォー(Willem Dafoe)、作家/哲学者のポール・B・プレシアード(Paul B. Preciado)をフューチャーしたこのアルバムは、アナログファウンデーションからリリースされます。
『LOVOTIC』は、人間とロボットの間の性的・感情的関係、さらには愛の可能性を探求しようとする新領域の研究分野に触発され、この現象の根底にある衝動やアイデアについての問いかけをしています。このプロジェクトは人間、ロボット、人工知能のつながりによって「セックス、親密さ、欲望」が再構築される未来へと踏み出します。
機械とハイブリッドに絡み合う時代には、人間のアイデンティティは、新しい形の親密さ、ジェンダー、セクシュアリティを構築する必要があります。しかし現在、このようなテクノロジーは性別や性的指向を扱わない、既成の限定的な領域でのみ発展しています。これに対しサウンドウォーク・コレクティブは『LOVOTIC』で、セックスとセクシュアリティの未来は、指数関数的に拡大する万華鏡になり得るかどうかを問いかけます。いったい嗜好の衝動はどこから来るのだろう?私たちの語彙の中からどのような言葉をAIに伝えれば、欲望の新しいアイデンティティを生み出すことができるのか?はたしてAIは、私たちをより親密にする技術なのだろうか?
音的には『LOVOTIC』は正体不明、人工的で、純粋で、未来的。生物とアンドロイドの境界線にあるような無定形のアンドロイドの冥界を占領しています。伝統的な音楽の道標は一切なく、その代わりとしてメルヘンチックで形のないサウンドを提供し、それがジェンダーの流動性を映し出しています。
『LOVOTIC』は、透明なビニールでプレスされたアーティスト・エディションの2枚組LPで、両面に手彫りの彫刻が施されています。またステファン・クラスニャンスキによるアートワークが掲載された16ページのブックレットが付属しています。
Special thanks:
Jan Rohlf, Marcus Gammel, Olivier Zahm, Radu Bogdan, Lee Foster, Erik Breuer, Corinne Thévenon, Elodie Filleul, Brian Close, Tyler Friedman, Elena Origliasso, Alessia Avallone, Handle With Care, Max Gössler, Sohichiro Matsumoto, Robert Morgan-Males, Schneidersladen Berlin, Audio-Technica
Soundwalk Collective 2022 © all rights reserved